RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~






 直にこの部屋全土を海水が覆うだろう。

 海水にベッドが沈んだ。



「だから、嫌だって言ったんだ…」



 イヴァンは呟いた。

 海水は、あっという間にイヴァンの頭の高さまでになった。もちろん、幻の水だから息はできる。

 目の前を小魚たちが通過したその時。













< 29 / 222 >

この作品をシェア

pagetop