RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~





 天井が、ない!!

 ルナの体は、あっさり天井のあった所を通過する。

 裏で誰かが糸を引いているに違いない。



 それが誰にせよ、ルナが危ない!!



 そう感じたのは、理屈なんかじゃない。本能だ。

 イヴァンは、立ち上がった。



 ルナが浮けたなら、自分も浮けるだろう。


 なんたって、ルナはイヴァンより一つ年上なんだから。











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