RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~
イヴァンは、目を疑った。
辿りついた先には、シャチとクジラを合わせたみたいな巨大魚がいた。その背には、人ではない、何かが乗っている。
容姿は確かに人だろう。だが、耳がなく、変わりに鰓がついていた。それに、足はヒレ、体の至る箇所に鱗がついている。人の肌に、シールみたいに張り付いた鱗だから、気味が悪い。
近くまで泳いでみると、歯が牙みたいにとがっていることがわかる。
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