RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~





「やはり、アランでしたか。いやー、久しいですね」

 ショーンと呼ばれた魚人がにこやかに。


 爽やかな笑顔だけど、口の中で光る牙が怖い。


「黙れ、コラ。勝手に呼び出しといて」



 アランが吼える。

「にしても、昔よりも力が弱まりましたね。今なら、僕でも勝てそうですよ」


 ショーンが笑顔で。昔…って、こいつら、本当はジジィか!?


「弱まったんじゃねェ。力を三つに分けられたんだ!だがな、今の俺でもオマエには勝てるぜ!」













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