RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~






「おい…宿は、どこだ?」




 呆然とした口調で、言った。

 そう、いつの間にか宿は消え、砂浜にベッド二つと(カナテも)荷物だけが置かれた状態になっていたのだ。



「私たちが起きたら、すでにこんなだったよ。ね、ティカ」


 ルナが言う。

「一体、宿はどこに行ったのかしらねー?」

 ティカが困った顔をする。




















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