RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~
「二人とも、どういうつもり?」
ルナの言葉に、頷いたティカはカナテに殴り掛かった。
ドカッ。
カナテが、部屋の端まで吹っ飛んで、頭を壁にぶつけた。
「ったく、バカナテ!!食料買って来ないって、どういう神経してんのよ!!!」
ゲルブには、怒らないらしい。
「罰として、夕食抜…あ」
ルナは、ハッとした。
「ティカ、イヴァン。残金いくら?」
その言葉で、イヴァンが顔を強張らせる。
「5円」