RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~




「なー、ルナ。アレ、どうすんだよ?」


 つまらなそうな顔のゲルブが、日焼けした手をティカに向ける。



「忘れてた、アイツのこと」



 イヴァンが苦笑い。よく、忘れられたなぁ。


「私が起こすよ」

 ルナは言うなり、ティカの頬を突いた。

「んー、もう朝?」

 寝つきと寝起きだけはいい、ティカが既に服を着替えて準備万端の四人を見て、目を丸くする。












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