RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~





 こんな反応されたのは、初めてだった。


 いつも、ルナの方が魔法が上級で、ティカは褒めてもらえた記憶なんてない。



 嬉しかった。
 


「枝、集めてくる」


 カナテが、言い、姿をくらます。

「枝なら、あるのに」

 ティカは小さな棒を出す。

「解」

 刹那、小さかった棒は太くて長い木の枝になった。










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