RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~





「あー、もうやだーっ!」


 カナテの後ろにいるティカが絶叫する。


 うへー、耳がジンジンするぅ。

「今度はどうした」

 もう、うんざりだ。

「雪は深いし、空も真っ暗!!んでもって、寒いから体力を奪われる!!もう、今日は休もうよ〰」

 確かに、雪は一六五センチの身長のカナテの腹までの深さだし、空も住みを零したように真っ黒。


 だが、一つ訂正がある。ティカの体力は奪われているんじゃない!!元からないのだ。

 奪われているのは、体温!!!








< 83 / 222 >

この作品をシェア

pagetop