RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~
「あー、もうやだーっ!」
カナテの後ろにいるティカが絶叫する。
うへー、耳がジンジンするぅ。
「今度はどうした」
もう、うんざりだ。
「雪は深いし、空も真っ暗!!んでもって、寒いから体力を奪われる!!もう、今日は休もうよ〰」
確かに、雪は一六五センチの身長のカナテの腹までの深さだし、空も住みを零したように真っ黒。
だが、一つ訂正がある。ティカの体力は奪われているんじゃない!!元からないのだ。
奪われているのは、体温!!!