RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~






 ルナたちに会ったとき、父の命を狙ってるんじゃないかって、怖かった。


 …のに、何だよ。平気で人殺して!


 自国の民まで…ッ!!!


「イヴァン、どうした?」

「や、何でもねぇ」

 イヴァンはベルトを締めると、部屋を出た。

「ティカ、行くぜ」

 ティカは既に起きていて、布団の上に鎮座していた。

「解!」

 布団が、ボムッと雲散する。

「よし、行こう」











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