RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~






 もう、二時間は歩いた。

 イヴァンは、後ろを見る。

 すすり泣くティカと、引きつった顔面蒼白のカナテが、そこにはいた。

「道が、開けたぜ」


 二人の顔が、パッと輝いた。

「本当だ!!」

 カナテが叫ぶ。

 三人は、洞窟の前に立っていた。

「入ろう」











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