RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~
「あ、野ウサギ!」
ルナのはしゃいだ声に、ゲルブは溜息を吐く。
「それ以上増やしてどうすんだよ。買った食料どうすんの」
ゲルブの言葉に、ルナは麻袋を下ろす。そして、中に入っている肉や果物を出した。
「今から食べようよ。どうせ、朝食まだなんだし」
頷くと同時にホッとする。
ルナは、今まで通りだ。
普通に接してくれる。
「これ食ったら、さっさと行くぞ」
「うん」
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