RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~




 腰と右足が、嫌な音をたてる。

「大丈夫かよ」


 ゲルブに、右腕を掴まれた。


「ありがと…」彼がルナの腕を引っ張った。「きゃっ!」

 あまりに強く引っ張られ、前のめりになる。

「グアッ」

 ゲルブが、声を上げ、後ろに転んだ。その上に、ルナも倒れこむ。

「っあ」

 ゲルブの、声。

 だが、このとき、ルナの脳内から一時的にゲルブが消えた。

 二人の人物の言葉が、蘇る。








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