【続】俺様社長の溺愛
コンコン。

「失礼します。飯島小春です」

仕事中の手を止めた雅也が、手招きした。


ゆっくりと近づいた私は、

デスクの前で、足を止めた。


「これからよろしく頼む」

そう言って差し出された手。

・・・

綺麗な手だな。


「握手」

「あ・・すみません。

お願いします」

見惚れてしまって、手を出すのが遅れた。

私はその綺麗な手を握った。


「小さな手だな」

「全体的に小さいです」

ボソッと呟いたら、

雅也が笑った。
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