夏と秋の間で・甲

告白

 それからしばらくの後、長かった梅雨が空けて待ちに待った夏が来た。



 西には大きな入道雲が浮かび、毎日夕方には律儀に雨を降らした。



 温度も連日30度を越し、どんなに薄着を着ても暑さと湿気がまとわり着いた。



「なぁ望巳・・・・いい加減、ハッキリしたら?」



 そんな中、望巳は速人とともに、大場さんに呼び出された、あの時のお好み焼き屋に来ていた。



 やっぱり、速人と行くと二枚焼けばタマがなくなる・・・・。



「何の話だよ?」



 タバコを片手にお好み焼きに青海苔をかける。



「・・・・・サンマの話に決まっているだろう。」



「は?・・・サンマがどうかしたのか?」



 意味が分からない。



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