夏と秋の間で・甲
番外編「彼女の場合」
あいつと最初に出会ったのは、いつの頃だろうか?
思い出すと遠い昔のような気がするが、初めて会話を交わした日なら、今でも鮮明に思い出す。
中学校も終わろうとしている中学3年の冬。
私は1つの失恋をした。
相手は小林速人。
中学生の割りに身長も高く、高校からも何本もスカウトが来るぐらいのバスケ部のエースだった。
まともに口も利いたことのないような相手。
憧れに近い恋。
だけど、一度だけでいいから告白だけでもいいからしたいと思った。
体育館裏に呼び出して、友達に付き添ってもらっての生まれて初めての告白。
すごい緊張したのを覚えている。
結果は、二つ返事で玉砕。
『友達として・・・』の言葉すら聞けなかった。
今考えれば、そんなことは当たり前で、恋愛には何かしらのお膳立てと理由が必要なのだ。
当時の私はきっと、ただ「恋愛」ってものにあこがれるだけの「恋に恋する乙女」だったのだろう・・・。
それでも私の心は傷つき、その日の放課後、近くの自動販売機で二週間ぶりにタバコを買って公園で一服することにした。
思い出すと遠い昔のような気がするが、初めて会話を交わした日なら、今でも鮮明に思い出す。
中学校も終わろうとしている中学3年の冬。
私は1つの失恋をした。
相手は小林速人。
中学生の割りに身長も高く、高校からも何本もスカウトが来るぐらいのバスケ部のエースだった。
まともに口も利いたことのないような相手。
憧れに近い恋。
だけど、一度だけでいいから告白だけでもいいからしたいと思った。
体育館裏に呼び出して、友達に付き添ってもらっての生まれて初めての告白。
すごい緊張したのを覚えている。
結果は、二つ返事で玉砕。
『友達として・・・』の言葉すら聞けなかった。
今考えれば、そんなことは当たり前で、恋愛には何かしらのお膳立てと理由が必要なのだ。
当時の私はきっと、ただ「恋愛」ってものにあこがれるだけの「恋に恋する乙女」だったのだろう・・・。
それでも私の心は傷つき、その日の放課後、近くの自動販売機で二週間ぶりにタバコを買って公園で一服することにした。