夏と秋の間で・甲
「そういう、綾子はどうなの?このクラスで彼氏にするとしたら?」
「このクラスでか・・・・だとしたら、やっぱり斉藤君かな?」
・・・・・・・・・・え?
「あぁ、斉藤君ね・・・。分かる分かる。」
・・・・・え?え?
「な、なんで?」
思わず、尋ねずにはいられなかった。
斉藤なんて苗字はこのクラスでは一人しかいない。
斉藤望巳・・・ただ一人だ。
「だって、斉藤君、カッコいいじゃない?ちょっと怖いイメージがあるけど、案外話してみると人懐っこいし、笑顔も可愛いし・・・。」
「何、綾子?もしかして、本気で斉藤君に惚れてんの?」
「まさか~。私は早川先輩一筋だよ。」
その後の会話は私の耳には届いてなかった。
まさか、あの望巳がそんなに人気があるなんて夢にも思っていなかったからだ。
心に妙な違和感が沸き起こる。
この時は、まだその正体に気がついていなかった。
・・・いや、意図的に気が付かないようにしたんだと思う。
でも、その気持ちに嫌でも気が付かされたのは、その日の放課後。
いつもの喫煙所だった・・・。
「このクラスでか・・・・だとしたら、やっぱり斉藤君かな?」
・・・・・・・・・・え?
「あぁ、斉藤君ね・・・。分かる分かる。」
・・・・・え?え?
「な、なんで?」
思わず、尋ねずにはいられなかった。
斉藤なんて苗字はこのクラスでは一人しかいない。
斉藤望巳・・・ただ一人だ。
「だって、斉藤君、カッコいいじゃない?ちょっと怖いイメージがあるけど、案外話してみると人懐っこいし、笑顔も可愛いし・・・。」
「何、綾子?もしかして、本気で斉藤君に惚れてんの?」
「まさか~。私は早川先輩一筋だよ。」
その後の会話は私の耳には届いてなかった。
まさか、あの望巳がそんなに人気があるなんて夢にも思っていなかったからだ。
心に妙な違和感が沸き起こる。
この時は、まだその正体に気がついていなかった。
・・・いや、意図的に気が付かないようにしたんだと思う。
でも、その気持ちに嫌でも気が付かされたのは、その日の放課後。
いつもの喫煙所だった・・・。