夏と秋の間で・甲

「でも、我が漫画研究会では、焼きそばを販売するんだよ。しかも、50円増しでご飯が付くという嬉しいサービス付き。是非食べに来てよ。」



「焼きそばにご飯?」



 まるで、チャーハンをおかずにご飯を食べるようだ・・・。



「わかってないな、望巳。美味しいんだよ。」



「そうなのか?」



 にわかには信じられなかった・・・。



「まぁ、一度食べれば分かるよ。」



「・・・・そうか。」



 文化祭だし、一度は試してもいいかもしれない。



「あとね、ちょっと言いにくいんだけど・・・。」



 少し顔をうつ伏せ赤くなる亜紀。



「何?他にもお前、何かやるの?」



「う、うん・・・・いや、たいしたことじゃないんだけど・・・その、私、綾子と一緒に、『ミス赤塚コンテスト』に参加することになったんだ。」



 ・・・・・・・・・・・・え?



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