夏と秋の間で・甲
学園祭
毎年9月の第三土曜日と日曜日は、赤塚学園の学園祭が開かれる。
今年は、9月20日の土曜日。暑さが残る晴れ渡った空の下で大々的に開かれた。
模擬店やら、演劇やら、舞台の上でライブをやりだす生徒やら、普段のおとなしい学校からは感じられないハイテンションの校舎内。
このときばかりは、望巳も何だかの部活や委員会に属していれば良かったと、後悔の念に苛まれたりする。
グルグルと周り、約束どおり焼きそばを食べた後、望巳はある場所に向かう。
「あ、いらっしゃい。斉藤君。」
普段は美術室として使われている大場さんたち風紀委員が運営する喫茶店。
出迎えてくれたのは、すっかり元気になった大場さんだった。
笑顔でこちらに向かってくる大場さん。
エプロン姿に三角頭巾の格好がまぶしい。
「こんにちは、遊びに来たよ。」
それに対して、望巳も笑顔で返す。
あれから、一週間がたった。
望巳が先輩とのケンカでつけられた傷もすっかり癒え、それに連動するかのように、大場さんも学校で笑顔を振りまくようになっていった。
女は強い・・・。
大場さんを見ていると、それを痛感する。
今年は、9月20日の土曜日。暑さが残る晴れ渡った空の下で大々的に開かれた。
模擬店やら、演劇やら、舞台の上でライブをやりだす生徒やら、普段のおとなしい学校からは感じられないハイテンションの校舎内。
このときばかりは、望巳も何だかの部活や委員会に属していれば良かったと、後悔の念に苛まれたりする。
グルグルと周り、約束どおり焼きそばを食べた後、望巳はある場所に向かう。
「あ、いらっしゃい。斉藤君。」
普段は美術室として使われている大場さんたち風紀委員が運営する喫茶店。
出迎えてくれたのは、すっかり元気になった大場さんだった。
笑顔でこちらに向かってくる大場さん。
エプロン姿に三角頭巾の格好がまぶしい。
「こんにちは、遊びに来たよ。」
それに対して、望巳も笑顔で返す。
あれから、一週間がたった。
望巳が先輩とのケンカでつけられた傷もすっかり癒え、それに連動するかのように、大場さんも学校で笑顔を振りまくようになっていった。
女は強い・・・。
大場さんを見ていると、それを痛感する。