夏と秋の間で・甲
「あ、斉藤君。」



 しかし、振り向いた大場さんの目が・・・赤くはれていた。



 泣いている?



「え?・・・どうしたの?大場さん。」



 思わず、慌てた声が出る。



 こんなところで泣くなんて、どう考えても尋常ではない。



「?・・・何が?どうしたの?」



 しかも、気がついてないのか・・・。



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