夏と秋の間で・甲

お好み焼き

 次の日。



「おっす」



 一週間が始まる月曜日の放課後。



 いつもの喫煙所に行くと、亜紀がタバコを加えたまま床に腰をつけて先に待っていた。



「おっす。」



 とりあえず亜紀の隣に腰を下ろして、彼女と同じようにタバコをくわえて火をつける。



 一息ついて・・・。



「で、何のようなんだ?」



 今日の授業中、亜紀からメールが入った。



 放課後、ここに来てほしいとのことだった。



 もちろん、断る理由などない。



「いや、昨日あの後どうだったのか聞こうと思ってね。」



 ソレは、こっちのセリフだ。



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