夏と秋の間で・甲
「何だ?気になるのか?」



「まぁ、少しは・・・・ね。」



 亜紀は、そう言うと少し目線をそらして、微妙に顔を隠す。



 何に恥ずかしがっているのか、不思議だ。



「別に、普通に話をして携帯の番号を交換して別れた。」



 正直に答えると、この程度だ。



 何も進展も展開も昨日はまったくなかった。



 いや、本来ならあってはならないのだろう・・・・。



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