夏と秋の間で・甲
「それだけ?」



 不思議そうな亜紀の表情。



 何を期待していたんだ、こいつは・・・。



「嘘ついてどうするんだよ?」



「まぁ、そうだけどさ・・・・。」



 望巳と亜紀は同じタイミングでタバコを吸うと・・・。



「そっちはどうだったんだよ?」



 望巳の方から口を開いた。



「うん?」



 質問の意味が分からないといわんばかりの亜紀の表情。



「昨日あの後、先輩と二人きりで話をしたんだろう?」



「ん?あぁ、あの後ね・・・・。いきなり、先輩に押し倒されて無理やり襲われた。」



 ・・・・・・・なんだ?



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