月天使

私はテーブルに置いてあるメイドや

執事を呼ぶためのベルを鳴らした。


するとすぐに近くにいた

メイドが私のもとに駆けつけた。


「入りなさい。」


「はい…失礼します。」


―――ガチャっ…


扉が開いた。

そして一つ礼をして私の元に寄ってきた。


「どうなされましたか?」


「紅茶とクッキーを用意してちょうだい。」


「はい。かしこまりました。すぐにご用意します。失礼します。」


そう言って一人のメイドは又

この部屋を出ていった。


そして私は又、月を見た。


「月、或斗様からのお手紙よ。」


私は手元に持っていた手紙を渡した。


「はい。ありがとうございます。」


そして何だろうか…

私は月の態度が気に入らない…。


何で笑わないの!?嬉しくないの?

笑いなさいよ…ねぇ。笑いなさい。
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