月天使

―――それから1週間がたった―――


「ふわぁぁ~…」


最近は月の事が気になっていつも

寝不足気味であくびが止まらない。


「奥様…大丈夫ですか?」


心配そうに執事二人が私を支えてくれた。


「悪いわね…。最近何でか眠れなくてね…。」


私は二人の肩に掴まった。


すると、すぐに1人の侍女が

私の所に駆け付けてきた。


「奥様、お電話です。」


「何なのよ…朝からバタバタと…一体誰なの?」


「はい…それが、望月病院からなんですが…」


その言葉を聞いた途端、私はパアァッと元気が

戻ったような気がした。


そして執事二人の肩を放して

私は電話のところへと駆けていった。


そして受話器をとって電話に出る。


「もしもし?私よ!!朝早いわね。」


『あっ…ハイ。すいません。』


「何で謝るのよ…。」


『あっ…ハイ!!すいません!!』


私は少しフッと笑った。


何でこんなに勝った様な気分になるのだろう…


私もまだまだ子供なのかしらね?
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