月天使
何故「14歳」という一言に食い付いたのだろう…
食い付いてしまうほど大切な友人なのか?
「あの~…その14歳の方って?」
「えっ!?あの…その…」
月様が少し照れたように頬を染めた。
やはり、おかしい…。
「月様、僕は母上に呼ばれていますので一度席をはずしますね。すいません。失礼します。」
僕は席を立った。すると月様の
顔は喜びに満ち溢れていた。
「いえ、良いんですよ。待ってますね*」
「はい。では、失礼します。」
そう言って月様から離れた。
それにしてもあの態度…。
僕が居なくなるといった途端微笑んだ…。
僕は嫌われてるのか!?
僕は少し遠くから彼女を見守ることにした。
すると…
「月さん。今夜はパーティーにお招き頂き本当にありがとうございます。」
と木の影から出てきた金髪で首元に
三日月マークが入っていて、白い仮面を
付けた不思議な男が月様に頭を下げた。