月天使
「えっと…何?」
昨日の約束守れなかったな…。
怒ってるだろうな…佳那。
「『何?』じゃないよ!!月くん、変なおじさんに絡まれたんだって?今日、朝から家に居なかったのはそれでしょ?」
「まぁ…そうかな。」
さては、佳那のお母さんが言ったのか?
でも、佳那怒ってないんだ…。
「大丈夫なの!?怪我とかしてない?」
「うん。」
怒るどころが、むしろ心配された…。
「そっか…良かった!あ、そうだ!はいっコレ」
佳那が少し大きな箱をあたしに渡してきた。
「……コレは!?」
「月くん♪今日は何日?」
「えっと…12月24日。あっ!!クリスマスイブ!!」
「正解♪プレゼントなんだけど大切にしてくれたら嬉しいな*」
佳那は恥ずかしそうにタッタと歩いていく。
「あっ…待っ…ぁぁ…。」
止めようとしたけど行っちゃった。
何でだろう…顔が赤かったような…?
まぁいっか!!
そう思ったあたしは早速部屋で
プレゼントの中身を開けた。
「わぁっ!!」
嬉しいな~!
可愛い赤いチェックのマフラー。
手編みかな?
イニシャルのRもはいってる!!
今日はこのマフラーを着けて出掛けよう♪