月天使

ふれあは乗っていた雲から離れてあたしを見た


「月さん、下見てくださいっ!!
このままじゃ危ないから早くっ!!」


ふれあがあたしに向かって叫んだ。

あたしは思わず雲から下を覗きこんだ。

すると…


「うわぁぁぁあっ!!ヤバいからっ!!死ぬからっ!誰か助けて~っ!!」


下を見ると針山がすぐそこまで迫っていた。


「あたし、朝に力使えないんだよーっ!!」


そう叫んでそのまま落ちていく。

するとふれあが


「フレアータクト!!」


と声を上げた。


その途端、あたしは大きな指揮棒に操られて

結大の手を握り締めて、空に浮かぶ事が出来た。


「あ…ありがと…。ごめんね…。」


あたしは皆に謝った。が、しかし!!


「バッきゃろーっ!!」


という大きな声が響き渡った。

あたしは思わず体を小さく縮めた。


「ゆ…結大…」


結大が本気で怒るとめちゃくちゃ怖い…。

男なのもあるけど…。


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