月天使
【葉澄side】
星花さんは不思議な顔をして、
「望月 月…。あの子本当に男?
何だか可愛いらしいんだけど?」
と訪ねてきた。
私と星花さんは今日も空から
望月月を見張っていたんだ。
私は、何も迷うことなく、
「はい。」
と返事をした。
星花さんは少し考えるような表情をした。
だけど、私はそのまま話を続けた。
「彼、モテますよ。本人は気づいてない様子ですが…夜行ってみますか?」
「えぇ、確かめましょ。あの子の力を…!」
星花さんはどうやら彼に興味があるようだ。
「星花さん。さすがです!!」
私はにっこり微笑んだ。
「ふふっ。葉澄行くわよ!!」
「はいっ!!」
星花さんに一生ついていくと決めたから!!