月天使

「惚れるなよ!?ガチで!!」


そう言うあたしに結大が近づいてきた!!


「ははっ…さすがはモテ男だなぁ…月。お前はキリッとしてるからな!!」


こっ…こいつ~っ!!


「誰のせいだと思ってんの!!ここまでして、男にならなきゃ、いけなくなくなったのは!?」


あたしは思わずじっと結大を見つめた。

すると結大は、


「悪かった…。」


と一つ低い声で謝った。いつもと台詞が

違うくてあたしは驚いてしまった!!


「なっ…何だよ月?」


あたしの視線に気づいて

困ったように結大が言った。


「いや、悪い物でも食べたのかと思って…。」


そう言うと結大は真顔で


「はぁぁあっ!?月じゃねーし、そんな物食ったりしねーよ!!」


と言った。あたしは1つ思った!!


「ツンデレか!?」


「いや、別にちげーよ!!ほら、行くぞ!!」


結大があたしにそっぽを向いた。


あたしは少しフッと笑って

結大の後を追いかけていった。


そして、目の前に広がる一面の海。

美しい景色に思わず息を飲んだ。

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