月天使
やっぱりあたしはこんな2人を
放っておくことが出来なかった。
瑠璃愛に近づいてきたあたしは頭を下げた。
「瑠璃愛…悪い。これは俺の問題なんだ。
陸を責めないでくれ。これを見てくれ!!」
あたしは手元にムーンステッキを呼び寄せた。
瑠璃愛はかなり驚いていた。
「それは…伝説のムーンステッキ?
何で?ペガサスが貴方を認めたの!?」
「分からない…ただ、このステッキの使い方が分からない。まだ俺は光になれた訳じゃねー。俺には瑠璃愛の力が必要なんだ!!」
あたしは瑠璃愛を見つめた。
「る…月くん…。」
「黒魔女の瑠璃愛なら分かるだろう…このステッキの使い方。お前だけを頼りにしてるんだ。」
「なるほど…そう言うことか!!良いじゃない!!私が協力してやるわ!!」
瑠璃愛が小さく笑って八重歯が見えた。
その笑顔が又見られるなら
あたしはいつだって負けないよ!!
「ありがとう、瑠璃愛。」
「月くん。私、貴方なら光の世界へ
私を導いてくれる気がするから…」
そう言った瑠璃愛はあたしなら光を取り戻す
事ができると期待したのだろう。
その期待に答えられるように頑張らなきゃっ!!
「よしっ!!皆集合だ!!」
あたしは皆を呼び出した。