月天使

「私は今の彼を信じてる!!」


という私の言葉に陸も納得しているようで


「俺も信じてるからあいつに着いてんだよ!!」


と陸は笑った。


何…コイツ…。もしかして心を打ち解けた人

にしか話さないとか?


「陸、あの金髪男、絶対にどこかで見たことあるんだけど…」


私がそう言うと陸は普通に


「あいつ、有名だからな。幼い頃から力をつけてきて、唯一月神様に認められた男だ。めちゃくちゃ強いぞ!!」


と答えた。私はその事を聞いた瞬間分かった。


「つまり、あの金髪が光の神のいとこって訳ね。あの佳那って子には要注意よ…」


私1はつ大きな溜め息を溢した。


「どういう事だ!!」


陸は普通でいられない様子だった。


「つまり、佳那は地獄への入り口を開こうとしている。そして仲間を1人殺した…。もしも、地獄への入り口が開けば私達は皆死ぬ!!」


「な…なんだって!!」


陸の顔が真っ青になった。

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