月天使
「お前、強いんだな。でもあんま強がるな。
お前は何か俺と似ててほっとけねーわ…。」
陸は優しく微笑むんだ。
こんな私にも同じ仲間として…。
「守ってやっから、着いてこいよ!!」
なんて、私は初めて言われたよ…。
「陸、ありがとっ!!」
私の心に大きな光が又生まれたんだ。
「おーいっ!陸、瑠璃愛ーっ次行くぞーっ!!」
遠くから月くんの声が聞こえた。
そこには私達の未来が見えたんだ。
「げっ…待てよ!!月ーっ!!」
陸は焦ったように走っていく。
私もその後を追いかける。
ねぇ…お母さん。私は次に
どこにいくのかは知らない。
だけど、どんな闇が待っていようとも
私には信じられる仲間がいるんだね。
負けない…負けないよ!!お母さん。
私にはお母さんと同じくらい大切な
存在ができたからっ!!
もう過去には囚われないよ!!
私は瑠璃愛だからっ!!