月天使
「はぁ?起きてすぐにどうした?まだ、夢から覚めねーのか!?」
結大はあたしが何か変だと言うように見た。
「違う。修行してもっと力をつけて協力な物にしたいと思わないのか!?結大??」
そう言うあたしに又、結大は訳が
分からないという顔を向けてきた。
だが、結大から返ってくる言葉は
やっぱり結大らしさが伝わった。
「何でそう思うんだよ…。俺はぜってぇ、無敵だとか協力だとか…そんな力いらねぇ!!」
と結大は声をあげるんだ。
結大は普通の人間とはどこか違う…。
「俺はな…人を殺める為の力が欲しいんじゃなくてな…」
結大があたしをじっと見つめた。
な…何だろうか!?もっ!!もしかしてっ!!
<お前が欲しい!!>とか言わないよね!?
今のあたしは男なんだぞ!?
「クスッ…。月、今変な事考えたな!!もしかして
<お前が欲しい>とか言うとか思ったの!?」
「えっ!?やっ…そんな訳ねーよ!!」
や…ヤバい…。<超>がつくほどの図星です!
結大が又、クスリと笑った。
「俺はな、皆からこの力が無くなって欲しいと思ってるんだ!!」