月天使

「ちなみに月、知ってっか?」


急に陸の顔付きが変わった。


「えっ!?何を??」


あたしは彼に訪ねた。

すると信じられない言葉が返ってきたのだ。


「あの、佳那って女さ、3人いた仲間のうち1人を殺したらしい…自らの手で…。」


あたしは頭が真っ白になった。


「うそっ…。」


佳那…何でだよ!!


「あの女、地獄の扉を開くかもしれない。」


そんなこと…絶対に


「俺が食い止める!!」


陸が驚いたように

こちらを見てフッと笑った。

そして又真面目に話し出した。


「月、俺も同じ気持ちだ。早く佳那を止めねーとこの世の終わりだ!!皆死ぬ…。」


「それ、皆知ってんのか!?」


「知らないだろう。俺と瑠璃愛意外知らないことだったから…。」


そっか…瑠璃愛が陸に伝えたのか。

この世界の危機を陸に…。


「世界を光にする。そのために早くこの力を自分の物にしないと!!陸は皆に伝えて!!
俺は瑠璃愛にっ!!」


あたしは真剣に陸の顔を見た。

陸は「分かった」と言ってこの場を離れた。


あたしは瑠璃愛のいる方へ走った。



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