月天使
「だって月くん面白いもんね!!」
「佳那…。それさっきも聞いたよ?」
月くんは少し困ったように言った。
「あれ…?そうだっけ?」
「そーだよっ!!」
むきになってる月くんって…
「アハハっなんか可愛い。
やっぱり月くんは面白いし最高*」
「どこが!?」
きょとんとする顔がまた可愛くて仕方ない(笑)
「月くんの全部がだよ!!」
お母さんはこんな私達のやり取りをみて
ニッコリしながら、ロウソクをケーキに
立てていく。
「あっ…!私、電気消すね!!」
「飲み物は俺がだします。」
「はいはい。ありがとね。」
月くんがいてくれるおかげで
お母さんも助かってるみたい!!
そして用意が整った。
ロウソクの明かりが綺麗…!
「なんか、誕生日みたいだね*」
私は月くんに微笑んだ。
「うん。」
月くんが小さく頷いた。
そして、私は仕切り直して、
「じゃあ歌いますかっ!!」
と私の合図で歌い始めた時だった!!