月天使
―――ボゥ…
いきなりロウソクの火が消えた。何故だ!?
「ねぇ…月くん。なんか、変じゃない!?」
そう月くんに尋ねたときだった。
月くんが急に怖い顔をした。
「ごめん。皆、顔を伏せて!!」
そう月くんに言われて私とお母さんは
よく分からないまま、顔を机の下に伏せた。
すると―――…。
―――バリンッ…!
「え…?」
凄い音がなった。
私は思わず顔をあげた。
すると、窓ガラスが割れていた。
何がおこったのだろう…。
月くんは何故、こうなると分かったのだろう…。
頭の中がパニック状態になった。
「ごめん。俺、行かなきゃ!!」
「えっ!?行くって!!」
月くんは窓に手をかけた。
「プレゼント大切にしてくれよ!」
それだけ言って月くんは窓から飛び降りた。