月天使

やっぱ俺は自分の事しか

考えてねぇクソだったのか!!


「夏美ーーーっ!!」


夜空に叫んだ。俺はお前の何を見ていた?

お前は俺の何を見てた?


俺はお前を幸せにしてやれなかった。

これ以上女とは…もう近づかない!!


そう誓ったのも今では良い思い出だ。





――――――――――――――――――



**今でも思い出す愛しい君へ**



そっちでは元気にしてますか?

俺は元気にやってるよ!!仲間が出来た。


信頼できる仲間が出来た。

お前も元気でいてほしい。


笑っていてほしい。空に行けば又、

お前に会えるって信じて今日も生きてる。


そうだろ?夏美。


だからお前も俺の事は気にせず笑ってろ。


それがこの世界に生きる誰かの

笑顔になるかもしれないんだから…。




――――――――――――――――――




夏美への手紙を書いた。

もう、2年も前の話をまだ引きずって

これからも生きてくんだな…。


隣で寝てたはずの結大が俺の

手紙を覗き込んでいた!!


「げっ…結大寝てたんじゃねーの!?」


「いや、何か珍しく陸が真剣なもん
だから寝たふりしてずっと見てた☆」


俺は思わず笑ってしまった。

コイツはアホだな!! 完全なるアホだな!!
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