月天使
【瑠璃愛side】
「ちょっと…結大くん!!」
「な…なんだ?!青多?」
私はテントの中にいた結大くん
を外に呼び出した。
「わわ…私、名字で呼ばれるのっ…だだ…
大っ嫌いなの!!だから名前は下で呼んで!!」
思わずそう叫んでしまった…。
動揺しすぎだ。私のバカ…。
「あ…あぁ瑠璃愛な!!」
結大くんは不思議そうにそう言った。
だ…ダメだ…。明らかにおかしい子だ…。
どうしよう…どうしよう!!
「おい、何でそんなに慌ててるんだ?」
はい!!結大くんから本題きたよ!?
仕方ない…もう聞くっきゃないか!!
「あのねっ!!結大くんに
1つ聞きたい事があるんだ!!」
私は結大くんの目を見て言った。
結大くんは真面目な顔をして頷いた。
私はそんな彼を見たまま話を続ける。
「本当は陸も気付いてたんだ…。
だけど、月の為を思って…言わなかった。」
陸…私も月の前では言えなかった。
彼女を傷付ける事が怖いから…
「結大くんがこの世に存在しないことを!!」
そう言った途端結大くんは
「………訳分かんねー…。」
と私から目を反らした。