月天使
【月side】
「ねぇ…炎の洞窟に行くのは
良いんだけど一体どうやっていくの!?」
あたしは瑠璃愛と結大が何を話している
のか気になりながらもふれあに聞いた。
するとふれあは
「えっ!!月さん…私に聞かないで
くださいよ~。分からないですよ~。」
と慌てた様子。あたしは
仕方なくその近くにいた陸の顔を見た。
「げっ!?待てよ、俺!?」
陸が少し嫌そうに言った。
「陸なら分かるでしょ?
あたしは陸に近寄る。
すると陸は逃げるように後ろに下がる。
「うわぁ…待てよ!!確かに女と話すのがどんどん平気になってきてはいるが…好きなのか!?って聞かれたら分かんね~。」
「おーぃ…陸?」
何が好きだと?意味が分からん。
もしかして頭いっちゃったか!?
陸をジッと観察してみると…
「いや、俺は夏美が好きだ。多分。えっ…!!
待て!!何で<多分>なんだ!?あぁ分かんね…」
こりゃダメだ…。