月天使
「えーと、もうそろそろ良いですか?」
さすがに心配になったふれあが
陸に声をかけた。すると…
「えっ…?」
と言って陸が少し顔をポカンとさせた。
あたしは少し呆れてしまった。だから、
「おいっ…人の話ぐらい聞いてよ!!陸、好きって言ってたけど恋でもしたの~?」
って、少しだけ陸をからかってみたけど…
「いや、それが分かんね~んだよな…。」
なんて言ってちょっと真面目な
顔して答えるものだから驚いた。
「で、月もふれあも一体、何なんだよ!!俺に用でもあったのか!?辛気くさい顔して…」
陸はようやく自分のおかれた状況に
気が付いたのか話を切り替えた。
あたしも仕方なく、
「あのさ、炎の洞窟の行き方は…?」
と先程の話題にもちかえた。すると…
「あぁ。炎の洞窟は確か、南極の方にあって
寒いぞ。行き方は知らねーけどさ。」
と陸が答えた。ふれあは驚いたように
「えっ寒い所に炎の洞窟があるんですか!?」
と陸の顔を見て聞いた。