月天使
「不思議だろ…?寒い所なのに
暑苦しい炎の洞窟があるなんてさ。」
陸が小さく笑った。
「そっ…そんなぁ!!月さん、陸さん、
私嫌ですっ!!そんなのダメですよ…☃」
ふれあが困ったようにあたしの顔を見た。
「いや、あたしらに言われてもね…陸?」
「お…おぅ。」
あたしと陸は少し笑った。
彼女の嫌がる理由が<風邪を引く>
という子供らしい考えだったから。
そして、そんな話をしていたら…
「おーいっ!!そこの3人、もう行くよ!!」
瑠璃愛があたしと陸とふれあの方に
声をかけてきた。結大も瑠璃愛と一緒だ。
2人の話が終わったんだ。
「よし、行こう。陸、ふれあ!!」
あたしは瑠璃愛と結大の元へと
走っていった。陸もふれあもそんな
あたしの後を着いてきて、
「待てっ!!月ーっ!!」
「ちょっと!!2人とも早いですよ!!」
なんて言って慌てた様子。
思わず振り返って笑ってしまった。