月天使
「さぁ、力を集めよう!!」
結大の一言で皆が
手を合わせて力を1つにした。
あたしが目を閉じて次に目を開けた
頃には全くの別世界が広がっていた。
「す…凄いここ…寒いね。」
周りは銀世界。真っ白に染まる景色。
まるで視界は曇っているようで
よく見えないけれど…
「洞窟、目の前にあるね…。」
あまりにも簡単に見つかってしまった
炎の洞窟にガックリする。
「この洞窟の中にはこのままじゃ入れない。瑠璃愛、確かお前は水を使えるな!!」
結大はニカッと笑う。すると…
「任せてよ!!今の温度なら水も凍るから都合が良いわね!!この洞窟の回りを囲うわ!!」
と瑠璃愛もヤル気満々の様子で言った。
あたしも隣で頑張れと微笑んだ。
すると…
「ホエール・ウォーター!!」
と、大きな水が洞窟全体を包み込んだ。
回りの水はすべて凍った。
「すっ!!凄い力です!!瑠璃愛さん、
まだ力は残っているんですか?」
ふれあが感心して瑠璃愛に言った。
「えへん!!まだまだ力は残ってるよ♪
きっと月もふれあも使えるようになる。」
瑠璃愛がニッコリ笑った。
「そうだよね。今はただ頑張るよ。」
あたしは皆に笑いかけた。
ここに仲間がいるならあたしは
どこへだって行けるよ。
どんなに暗く辛い闇があったとしても
この洞窟を光に変えるくらいの気持ちで
あたしもいるから!!