月天使

呪文をひたすら唱えていた。

すると紅い、炎のクリスタルが

凄い光を洞窟全体に放った。


「光の戦士達。私に光を取り戻してくれて ありがとう。また、光輝く事が出来る。」


「えっ…クリスタルが喋った!?」


あたしは驚いたがそのまま話を聞いた。


「予言してたんだ。犬神が。そして月、
ふれあ。君達はまだ力を使いこなせない。」


結大がそれを聞いてあたしの方を見た。

そうだ。あたしにしか犬神(アオ)は見えない。


「また、アオに助けられたな…。」


結大は前に見た寂しそうな顔じゃなかっ

た。どちらかというと…嬉しそうだった。


アオが神様として存在していることが結

大にとって大きな希望になっているんだ。


「お前達に私の力を分けてやろう。
これで永遠の島に光を取り戻してくれ。」

クリスタルがまた大きな光を放った。


あたし達は皆光に包まれた。

暖かくて情熱の炎のような熱い光の力。


この力が炎のクリスタルの力なんだ!!



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