月天使

「ねぇ、クリスタル。あたし達、
これからどうしたら良いのかな…?」


思わずクリスタルに話しかけてしまった。

すると、クリスタルはキラッと光って


「それはお前達が切り開く道。どうしようとも月、お前が一番の鍵になるだろう。」


「えっ…!?」


あたしが一番の鍵になるの!!!?


「光と言う道を忘れるでないぞ。
それではまた会おうぞ。光の戦士達。」


そう言ってまた大きな光を放って

あたし達の前から消え去った。



そしてあたし達が次に目を開けた時には


「も…もとの場所に戻ってきてる!!」


光のせいで目を閉じたあたし達の

目の前にはいつもと変わらない

景色が広がっていたんだ。



「信じらんね…ここ、俺達がいたテント。」


陸が瑠璃愛の方を見た。


「そ…そんな!!嘘でしょ!?陸…。」


瑠璃愛もかなり驚いた様子だった。


「嘘じゃないですよ…これは現実。」


ふれあはピクリともその場から動かず

固まってしまった。


「や…やだぁぁぁぁあーっ!!」


嘘でしょ!?じゃ、あの炎の洞窟には

行ってないってこと!?夢だったの!?


テントにいる今が現実なの!?


< 193 / 290 >

この作品をシェア

pagetop