月天使
「ねぇ、クリスタル。あたし達、
これからどうしたら良いのかな…?」
思わずクリスタルに話しかけてしまった。
すると、クリスタルはキラッと光って
「それはお前達が切り開く道。どうしようとも月、お前が一番の鍵になるだろう。」
「えっ…!?」
あたしが一番の鍵になるの!!!?
「光と言う道を忘れるでないぞ。
それではまた会おうぞ。光の戦士達。」
そう言ってまた大きな光を放って
あたし達の前から消え去った。
そしてあたし達が次に目を開けた時には
「も…もとの場所に戻ってきてる!!」
光のせいで目を閉じたあたし達の
目の前にはいつもと変わらない
景色が広がっていたんだ。
「信じらんね…ここ、俺達がいたテント。」
陸が瑠璃愛の方を見た。
「そ…そんな!!嘘でしょ!?陸…。」
瑠璃愛もかなり驚いた様子だった。
「嘘じゃないですよ…これは現実。」
ふれあはピクリともその場から動かず
固まってしまった。
「や…やだぁぁぁぁあーっ!!」
嘘でしょ!?じゃ、あの炎の洞窟には
行ってないってこと!?夢だったの!?
テントにいる今が現実なの!?