月天使
「自分が自分の物で無くなる…かぁ~。」
やっぱ考えても分かんないや…。
「なにバカなこと言ってるんですか?」
ふ…ふれあが真面目にあたしを
見てバカだと言った。変な気分だな…。
「何だか気になってさ…。
どういう感じなのかなぁってさ。」
ただ結大の事を少しでも分かりたくて…。
「きっと怖いんですよ…。自分がもうすぐ消えて無くなってしまうようで…。」
ふれあはあたしを見て小さく笑った。
でも何でだろう…
「何でそう思うの?」
ふれあがそこまで言い切るなんて…
少しあたしも驚いた。
「えっ…それじゃあ月さんは
一体どんな風に思うんですか?」
ふれあがあたしにそう聞いてきた。
あたしは…
「"この体は俺の物じゃない。だからお前の手で操ってくれ"って言われたような…。」
「じゃ、それが答えですよ!!」
ふれあがあたしが言い終わる前に言った。
少し寂しそうな顔が忘れられなかった。
「月さんがその人に聞いて
そうとらえたんですから…。」
「うん…。」
やっぱ、ふれあは何か知ってるのかも
しれない。あたしはただ、嫌な気が
していた。何かが壊れるような…。
ねぇ…出きるなら時間を止めてよ!!
あたしには分からない事だらけだよ…。