月天使
『約束ですよ…?』


『うん。僕は約束は破らないから!!』


そう言ってあの日、

進治さんと約束したんだ。


私は毎日、進治さんの事を待っていた。




<必ず君のもとへと帰る…>




そう言ったあの日からずっと…。


そうして、進治さんはスパイとして

泉佳那に近づき、活動内容を1つ1つ、

私と葉澄に伝えてくれた。



そんな中、私が

目をつけたのは望月月だった。


私と葉澄が見たものは………


段々と力をつけていく月くんと

それとは逆に段々と

弱っていく結大だった。



『葉澄、やっぱり結大の様子が変だわ。』


『分かってます!!恐らく、彼はこの世の人間じゃありません。でも何でこの世にいて、月くんを必死に守るんでしょうか?』



<この世の人間じゃない……。>



それは一体どういうことだろうか…。

誰かが一時的に結大の魂をこちらに

無理矢理引き寄せてるという事かしら?
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