月天使
「だって…月くん居なくなるの嫌だもん!!」
うわ…ズバッと言われた。
し…仕方ない…。
「分かった。じゃ、このネックレス触ってみて」
あたしは結大に貰った三日月のネックレスを
地面に置いた。
このネックレスはあたしの力を
少し封じ込めたもの。
普通の人間なら触ることすら出来ない。
てか見えないはずだけど……。
「月くん*このネックレス綺麗だね!!」
って嘘…。
見えてるだけじゃなく触れる事も出来るだと!
この子ひょっとして……!!
あたしは思わず佳那をじっと見た。
「な…何///!?そんなに見ないで。恥ずかしい///」
「ごっ…ごめん。何かちょっと驚いたから…。」
「えええかぇ!!なんで?」
佳那がネックレスを返してきた。
「佳那が普通じゃないから?」
「ええぇーっ私、そんなに変な子ですかぃっ!!」
佳那は空に向かって大声で話し出した。
てか、そんな事してる時点で変な子だな…。
って本人ぜんぜん気付かないし。
あたしは佳那を無視って歩き出した。