月天使
さようなら愛しい人
【結大side】
「おーい、皆起きろーっ!!」
俺は皆のテントをぐるぐると回る。
すると眠たそうに皆が俺の所に集まった。
「何だよ…まだ朝の4時だぜ!?」
陸があくびをしながら言った。
「それがさ…仲間が増えたんだよ!!
俺のダチの乃愛、軍の神様マーズだ!!」
俺は乃愛を皆の前に
行くように背中を押した。
「え…えと。火の力を主に
使うから。まぁ、よろしく!!」
乃愛は少し照れたように言った。
すると、月がそれに食い付いたように
「乃愛♪あたしは月だよ。よろしくね!!」
と乃愛に手を差し伸べた。だけど…
――――ベチンッ…
乃愛はその手を弾き飛ばした。
そしてジロッと月を睨んだんだ。
「あんたみたいな奴は大っ嫌いだから!!」
そう言って乃愛は月から離れていった。
おいぉぃ…マジかよ…。
月が少し怒ったように立ち上がった。
「そんな態度しなくていいじゃない!!」
月のあげた声は乃愛の心には
響かなかったのだろう…。
彼女の不機嫌な顔は直らなくて、
「黙れっ!!結大コンプレックスが!!」
と乃愛は声を張り上げた。