月天使

――そしてあれから1年がたったある日。


私は結大に久しぶりに会って話をしたの

だが耳を疑うような事を聞いてしまった。


『俺は決めていたんだ…。
初めて出会ったあの日から…。』


嫌だった…。憎くて苦しくて…。

ただ、望月月が許せなくなった。


『今だったらまだ間に合う!!私があの子の 記憶を消してあげる!頬に出た、星のマー クも全て、消してやる!!』


私はただ必死で結大を助けたかった。


でもその途端、結大の力強い腕が私の


消してやると焦る足を止めた。



『無駄だ。やめろ乃愛。
あの日にはもう戻れないんだ。』


『嫌だっ!!消えないで!!
私はずっと結大の事っ…!』


そう言おうとした時、結大は私の前から

消えた。もう彼女の所へ戻ったのだろう。


望月月の所へ…。


私は1つ考えた。望月月からは

軍の神となった私の姿は見えない。

ならばそこを狙って彼女を殺す…。
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